皆さん「幸せ」感じてますか?「幸せになろう」としていませんか?「幸せになろう」として、今考える「幸せ」な状態になったとしても、すぐにその幸福感は薄れ、次の幸福感に向かっていくことになります。「幸せになろう」とするとなかなかうまくいかないものです。
「幸せ」は感じるものであって、なるものではありません。競争に勝つことで感じる幸福感は本質的なものではないはずです。誰から見ても幸せな状況に見えても本人は幸福感を感じていないような場合は数多くあります。感じ方というのは、考え方ひとつで大きく変わるものです。
一つ例を挙げれば、「閉塞感」という感覚です。
旅行が好きで海外に行くことができないことを息苦しいと感じる人もいれば、マリンスポーツが好きで海が見えない場所に居住していることに不満を感じる人がいる。一方でインターネットなどの仕事をしていたりして地元の地域や住居から出なくても満足している人も多くいる。天文学者のなかには地球から出れないことに閉塞感を感じるような人もいるでしょう。面白いですよね。
自分以外の人の考え方を知って理解するようになると、自分が不満と感じている状況も他の人からすると「幸せ」な状態であることがわかることもあります。つまり、考え方次第で感じ方もまた変わるということです。人生の多くの場面で、この当たり前の感覚を忘れてしまっていませんか?だとすると、なぜ忘れてしまうのでしょうか。
社会性、常識、人間関係。そういったものに対する知識や感覚、認識などが、本人自身の感覚を忘れさせてしまうのです。本人は幸福感を感じているのにもかかわらず、自分は「幸せ」ではないと錯覚してしまっている。
極端な例として、2000年ほど前の人々のことを想像してみてください。電気もガスも水道もありません。もちろん、テレビや電話、インターネットも当然ありません。その時代の人々は、今の時代の人々より「幸せ」を感じていなかったでしょうか?そんなことはないはずです。
逆に未来のことを考えてみてください。文明が進歩して豊かになって、その時の人々は今の時代の人々より「幸せ」を感じるのでしょうか?
「幸せ」感は周囲の状況に影響を強く受けるとの研究結果が出ています。それは、人々が、自分が「幸せ」かどうかを他人と比較して判断する傾向にあるということです。他人と比較して「幸せ」を感じようとするとどんなに豊かになっても、どんなに恵まれた状況になっても他人がそれ以上であれば「幸せ」を感じることができないことになります。とても悲しいことですよね。
成功し続けていて何ら問題ないという人はわずかです。多くの人は、失敗したり挫折したりしながらで、理想通りに生きてはいないはずです。現在の世界経済は資本主義経済が主軸となっていて市場競争がその基本原理です。競争するということは、競争に負けていくものが半数近くいるということです。「幸せになろう」とすると、競争に勝つことが多くの場合に求められることになります。
それではいつまでたっても多くの人々がなかなか「幸せ」を感じることができなくなります。「幸せ」になりたい。当たり前の感情です。そうではない方も中にはいるかもしれませんが。どうしたら、より多くの人たちが「幸せ」を感じるようになるのでしょうか。
他人と自分の比較によって「幸せ」を感じるのではなく自分自身の心とだけ向き合えばよいのです。競争社会では、なかなか他人と比較しないというのは難しいかもしれません。他人は他人。自分は自分。違いを認め合えればよいだけです。自分の「幸せ」は自分自身の感覚だけで判断してみてください。すでに、「幸せ」かもしれませんよ。
あなたは、幸せです。
もしそう感じることができないのなら、これから感じるようになっていけばよいのです。「幸せ」を感じる心を育てていきましょう。より多様な考え方を理解することによって、より多くの状況を「幸せ」と感じるようになるはずです。
今、私は「幸せ」を感じています。
私自身、「幸せ」という感覚を、今はまだ感じることができていない人生のいたるところで感じるようになれたら嬉しいですし、読んでいる皆さんにもそうなってほしいと思います。
誰か一人でもこの文章を読んで、少しでも今より「幸せ」を感じることができるようになってくれたら嬉しいです。これから、日々の発見した「幸せ」を皆さんに伝えていけたらと思います。
それでは、皆さん今日も「幸せ」感じていきましょう!
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